こんにちは、yukiです。
最近、コミック版「語りかけ」育児を再読しました。
この本は、今年はじめ、娘が1歳半をすぎた頃に初めて読みました。
とてもシンプルながらも効果がありそうな語りかけの手法が書かれていて、夫にも読んでもらい、わが家でも取り入れてみることに。
とはいえ、子育て本に限らず、どんなジャンルの本でもそうですが、いくらよさげなことが書かれているな〜と思っても、その内容通りの生活を送るなんて到底無理。
それでも、自分が特に大事だと思ったポイントにだけはできるだけ意識を向けながら日々の生活を送る中で、娘も成長し、言葉の発達面においてはなかなか順調に進んできたような気がしています。
もう少ししたら、わが家に新しい家族が増えます。
0歳児への語りかけについても知っておきたいと思い、改めて読んだので、この本で書かれている大事なポイントや、わが家で実践する中で感じることなどをご紹介します。
- 0〜4歳児を育てる人
- 子どもとスムーズなコミュニケーションを取りたいと思う人
- 育児などで忙しく、語りかけや遊び方のポイントをさくっと知りたい人
本の概要
著者
原作:サリー・ウォード
イギリスの言語治療士の第一人者。国営医療サービス事業所で言語障害児を担当する言語治療士のチーフ。言語治療士としての20年間の研究から考えられた、『語りかけ育児』(Baby Talk Program)が、乳幼児の心と知能を無理なく伸ばし、コミュニケーション能力を育てる21世紀の新しい知育方法としてイギリスをはじめ世界各国で注目を集める。
漫画:一色 美穂
監修:中川 信子
「語りかけ」育児(紀伊国屋書店ウェブサイト)
出版
- 出版社:小学館
- 発売日:2020/2/27
内容
1日30分、静かな環境の中、1対1で子どもの興味に従って遊んだり話しかけたりするだけで、子どもの言語能力や知能、集中力、コミュニケーション能力や自己肯定感がぐんぐん育つ最強の育児法「語りかけ育児」。
「語りかけ育児」はイギリスで生まれ、イギリス政府もその効果を認め推奨を決定しました。
コミック版 「語りかけ」育児(Amazon)
その画期的な育児法をわかりやすく紹介した翻訳本『語りかけ育児』を読みやすくマンガ化。
月齢別の語りかけ育児のやり方や、おもちゃ、遊び方などを紹介しています。
1. 「語りかけ」育児のポイントと効果
著者のサリー・ウォードさんは、語りかけ育児の5原則として以下をあげています。
- 毎日30分、子どもと一対一でしっかり向き合う
- まわりが静かな環境で語りかけを行う
- 短く簡単な文で、ことばの間にゆっくり休みを入れて話しかける
- 「子どもが注意しているもの」に目を向ける
- 否定はしない
ことばやコミュニケーションで発達を促すというコンセプトで、難しい知識は必要ありません。
そして、この語りかけを行うと以下のような効果が見られるそう。
- 語彙力、集中力、IQがアップする
- 人懐っこくなる
- 意欲と自己肯定感を育てる
- 親子関係が良くなる
さまざまな効果がありますが、子どもが小さいうちから会話を楽しめるようになる、親子関係がよくなるというのが、いいなぁと思ったポイントでした。
2. オススメの理由
1. 忙しくても、コミックなのでさくっと読める
一番のオススメポイントがこれ。
乳幼児の子育てをしている方は、赤ちゃんのお世話などで、何かと時間に追われている感覚をお持ちの方が多いのではないかなと思います。
産後はホルモンバランスが崩れることから体調不良になったり、夜泣きや夜間授乳などがある方は睡眠不足にもなったりして、日中はボーッとしてなかなか頭が回らない……ということもありますよね。
子育てに関する本を読みたくても、目では活字を追いかけているのに内容が頭に入ってこなかったり、そもそも活字のある本を手に取ろうという気持ちにはなれなかったり。
実はこの語りかけ本、コミック版ではないものもあるのですが、400ページとかなりボリュームがあるんです。
実は産後に読もうと思い図書館で借りましたが、1ページも読めないまま返却することに……
コミックだと、じっくり読む時間を取らなくてもさくっと読むことができてほんとうにありがたい!
子育て本のコミック版、こちらもオススメです
2. 会話の例が具体的で実践しやすい
この本には、数組の親子が出てきてストーリーが進んでいくのですが、「あるあるー!」というシチュエーションがたくさん出てきて、自分が実践している姿が具体的にイメージできるんですよね。
この瞬間からすぐに実践できる!と思える会話がたくさん出てくるというのもよかったポイントでした。
じっくり組み立てられた文章は、よく読んで内容を理解できたとしても「で、どうすればいいの?」となることも。深く考えたり、時間をかけて自分の中に落とし込んだりしなくても、自分自身の生活にすぐに取り入れられるというのはとてもありがたいなぁと思います。
3. 意識するポイントがわかりやすい
本の冒頭で、上に書いた5原則はまとめられているのですが、各エピソードの中に出てくる会話にも散りばめられていて、最後まで読むうちに、大事なポイントを何度も目にすることになります。
思った以上に、自然と目に入ってくることの効果は大きくて、読み終えると「よし、とりあえずこれだけはしてみよう!」と思えるのです
4. 月齢に合わせた語りかけのコツが分かる
この本では、赤ちゃんの発達段階に合わせた語りかけができるよう、実践方法が月齢別で書かれています。
- 0歳:3ヶ月ごと
- 1歳:4ヶ月ごと
- 2歳:半年ごと
- 3〜4歳:まとめて
月齢ごとの発達の特徴や語りかけのコツ、選ぶおもちゃや遊び方についてもたくさんのヒントが載っているので、子どもの成長に合わせて何度も読み返したいと思います。
3. 10ヶ月実践して感じること
最後に、わが家で実践したことをお伝えします。
娘が1歳半を過ぎた頃にはじめてこの本を読み、日々意識しよう!と思ったのはこの2点。
- 一文は3語以内にしてゆっくり話す
- 毎日少しの時間でいいので、子どもが興味を持っている対象に目を向けて一緒に話す
これまで「一文を3語以内におさめる」というのを意識したことはなかったのですが、「たしかにまだまだ未発達な子どもの脳で多くの言葉を処理するのは難しいだろうな」と思い、実践してみることに。
その効果がどれほど出ているかはわかりませんが、2歳半になった今、娘はものすごくたくさんの言葉を扱うようになり、冷静に物事を観察して言葉を発することもできるし、なんなら大人顔負けのツッコミをしてきたりもします。
もちろん、いわゆるイヤイヤ期真っ只中なので、なんでも自分でしたい、思った通りにできないと怒るなど、この時期ならではの自己主張に手こずることもありますし、まだまだ語彙力も多くはないので、彼女が感じたことを正確に理解することはできないこともあるけれど。
それでも、自分が思ったことを都度伝えてくれたり、泣いた理由を伝えてくれるようになったので、親子間のコミュニケーションがとてもスムーズになったと感じます。
とはいえ、まだこの世に生まれて2年半。
3歳になるまでは、「一文は3語以内におさめる」を意識していこうと思っています。
まとめ
今回は、サリー・ウォードさん原作の「コミック版 「語りかけ」育児(Amazon)」を読んで感じたこと、わが家で実践したことなどをまとめてみました。
イギリス政府が推奨する「語りかけ育児」について、忙しい子育てのすきま時間にサクッと読むことができ、すぐに実践に移すこともできる。
わたし自身はこの本を読むことで、語りかけに関する悩みがなくなりました。
0〜4歳の子どもとのコミュニケーションについて、これでいいのかな?と思う方すべてにおすすめしたい一冊です。
このレビューが、どなたかのご参考になれば嬉しいです^^
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