「自分のために料理を作る」山口祐加 | 健やかな生活や身体は自分で作れる

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こんにちは、yukiです。

音声配信アプリ「Voicy」でよく聞いている佐々木俊尚さんと対談をされていた山口祐加さん。

山口さんは「自炊を楽しむ人を増やしたい」という思いから発信活動をされており、あまり聞き慣れない「自炊料理家」という肩書きで仕事をされています。

そんな山口さんの最新刊、「自分のために料理を作る(Amazon)」を読みました。

料理を作ることはできるけれど、自分のためだけに料理を作ろうとは思わない」という女性が登場しているのですが、これ、まさに私のこと。

コロナ禍で夫が在宅勤務になり、料理が苦痛で仕方がないと言う人の話を聞いて「うんうん」と首がもげるほど共感しましたが、まったく同じ悩みを持つ人って多いんですね……。

この本を読み、これまでとは少し違った視点で料理を見ることができるようになった気がします。ハッとした部分や気づき、考えたことをご紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
  • 自分のためだけに料理をしようとは思わない人
  • 料理を楽しいと思えない人
  • 自炊をしながら健やかに暮らしたい人
目次

本の概要

著者

山口 祐加

自炊料理家。1992年、東京生まれ。7歳から料理に親しみ、料理の楽しさを広げるために料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や小学生向けの「オンライン子ども自炊レッスン」、レシピ製作、書籍執筆、音声メディアVoicyにて「山口祐加の旅と暮らしとごはん」を放送するなど幅広く活動を行う。著書に『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。(実業之日本社)』、『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活(エクスナレッジ)』など。

自分のために料理を作る(Amazon)

出版

  • 出版社:晶文社
  • 発売日:2023/8/25

内容

著者のもとに寄せられた「自分のために料理が作れない」人々の声。「誰かのためにだったら料理をつくれるけど、自分のためとなると面倒で、適当になってしまう」。そんな「自分のために料理ができない」と感じている世帯も年齢もばらばらな6名の参加者を、著者が3ヵ月間「自炊コーチ」! その後、精神科医の星野概念さんと共に、気持ちの変化や発見などについてインタビューすることで、「何が起こっているのか」が明らかになる――。

「自分で料理して食べる」ことの実践法と、その「効用」を伝える、自炊をしながら健やかに暮らしたい人を応援する一冊。

自分のために料理を作る(Amazon)

1. 料理=マインドフルネスという考え方

料理って、どんなに慣れていても手を動かして細かい作業をするし、火はついているし、常に状況を確認しながら進めなきゃいけない。それはつまり「今、ここ」に集中する、そこにとどまるということです。

自分のために料理を作る(Amazon)

毎日行う家事の中で、掃除、洗濯などは頭を使うことなく手を動かすだけで終わらせることができますが、料理に関しては手順を考えたり、どのタイミングで食材を投入するかを考える必要があります。

他の家事に比べて、料理は頭を使う作業が多いのが特徴

「料理のことを考える必要がある」ということは、完全に別のことを考えている状態で作り終えるのは至難の業だということでもあります。(相当長く料理を作ってこられた方なら話は別かもしれませんが)

また、この本の別の箇所でも触れられていますが、料理って工程がたくさんあるんですよね。

  • 献立を考える
  • 買い物に行く
  • 食材を切る
  • 火にかける
  • 味付けをする

料理が好きか嫌いかに関わらず、どの工程においても何かしら考えたり決めたりと頭を使う場面があるので、何も考えずに料理を作り上げることはできません。

でもそれって、裏を返せば上記引用にあるとおり「今ここに集中する」機会がふんだんにあるということでもある。

現代は誰でもスマホを持っていて、少しでも時間ができればついスマホを手に取ってしまう人が多いのではないでしょうか。

かくいう私も、ちょっとしたスキマ時間につい調べ物をしたり、SNSをのぞいたりしてしまいます。

便利な世の中ではあるけれど、スマホがなかった時代に比べると、圧倒的に「目の前のもの」に集中できない環境になっていると感じていて。

スマホの影響についてはこの本で学びました

実際に手を動かしながら、食材を切る音を聞き、焦げていないかどうかを自分の目で確かめ、匂いを嗅ぎ、味を確かめる。

これまで、料理とマインドフルネスとを繋げて考えたことはなかったけれど、料理というのは日常の中で簡単に「今ここ」に集中することができる手段だと感じました。

2. レシピなしで料理を作りたい

料理を暗記で攻略しようとしていたのが、方程式を知ったことで、ラクにできるようになった

自分のために料理を作る(Amazon)

この本では「自分のために料理を作るのが苦手」だと思っている人が、料理家である著者と一緒に料理をしたり対話をする中で、自分の内面に向き合う作業を行なっていきます。

ここで出てくる相談者のひとりは、夫と子ども二人と暮らしていて、毎食の料理は作っているものの、「何回も同じ料理を作っているのに毎回レシピを見ないと作れない」と言います。

ここにももう一人の私が出てきました

「冷蔵庫の中にあるものを見て適当に作る」とか「味付けは気分で〜」みたいな人に憧れるけれど、調味料の量は適当だとしても、何を入れるかはレシピで確認したい。

わたしみたいなタイプの方も、実はそこそこいるんじゃないかなと思っています。

この相談者さんのような、わたしのような人に向けて、この本ではそれぞれの調味料の役割や、どういうイメージで使えばいいのか、という方程式を教えてくれています

ここに書かれた考え方を参考にすると、とにかくレシピをブックマークしてレシピ通りに作るのではなく、ちょっと味が薄いときはこれを足そう、もう少し風味を加えたいからこれを入れようという風に調味料の組み合わせを考えられるような気がします。

来年のやりたいことリストに「レシピなしで作れる料理を増やす」ことを入れてみました

3. 同じ言葉にたどり着いても、過程が違えば重みも変わる

私よりずっと思慮深いアドバイスができると思いますよ。最初から楽しかった人と、悩み抜いた先に違う場所にたどり着いた人とでは、経験値がまったく違いますから。

自分のために料理を作る(Amazon)

これ、最近別のところでも聞く機会があり、自分なりに考えを巡らせている内容だったので、まさにここに書かれた通りだなぁと思いながら読んでいました。

何周も回ってひとつの答えに辿り着いた人と、誰かの受け売りで同じことを言う人とでは、その言葉の重みが全然違います

たとえ、一見ありきたりな言葉であっても「この人が言うから説得力がある」「深みがある」と感じるのは、ご自身の経験に基づいたものだったり、何度も自問自答を重ねたりして出てきた言葉

そうじゃなければ、少し突っ込んだ話をしたときに何も答えられなかったり、つじつまが合わなくなったりするんですよね。

そして、そんな風にして「実は受け売りでした」「あまり考えずに話しました」とバレるのはなんだかとても恥ずかしい。

実感のこもった言葉を使える人になるためには、

  • 自分が思ってもいないことは口にしない
  • 知らないことは知らないと言う
  • 意見を持っていないことに下手に口出しをしない

こういう心がけが必要じゃないかなと思っています。

引用箇所から少し飛躍しましたが、最近考えたことと繋げてまとめてみました。

まとめ

今回は、山口祐加さんの「自分のために料理を作る(Amazon)」を読んで考えたことをまとめてみました。

自炊ができるということは、自分で健やかな生活や身体を作れるということ。

年齢を重ね、「美や健康は1日にしてならず」と身をもって実感する場面が多々あるので、自炊は面倒なようでいて、実は豊かな生活や健康への1番の近道なのかもしれないと感じました。

ということで、すでに書きましたが、来年はレシピなしで作れる料理を増やす!ことを目標の一つにしたいと思います

このレビューが、どなたかのご参考になれば嬉しいです^^

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この記事を書いた人

2歳、0歳の女児の母。2022年5月よりフルタイムワーママになりましたが、現在は第二子の育休中。風通しよくスッキリと、好きなものに囲まれて心地よく暮らしたい。

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