「人生後半、上手にくだる」一田憲子 | はじめて人生後半に思いを馳せてみた

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こんにちは、yukiです。

大好きなフリーライターの一田憲子さんが昨年2022年に出版されたエッセイ、「人生後半、上手にくだる(Amazon)」を読みました。

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もうすぐ還暦を迎える一田さんが、人生後半にむけてどのような心持ちで舵を切ろうとされているのか、ご自身の中にあった葛藤や気持ちを切り替えるヒントが書かれています。

もうすぐ40歳になるわたし。これまで人生後半について真剣に考えたこともなかったけれど、今の自分に響いた言葉や感じたことをまとめてみます。

この記事はこんな人におすすめ
  • 一田さんの書く文章が好きな人
  • 将来に対する心構えをしておきたい人
  • 今まさに「人生の下り坂」を感じている人
目次

本の概要

著者

一田 憲子

OLを経て編集プロダクションに転職後フリーライターとして女性誌、単行本の執筆などを手がける。 2006年、企画から編集、執筆までを手がける「暮らしのおへそ」を2011年「大人になったら着たい服」を(共に主婦と生活社)立ち上げる。 そのほか、「天然生活」「暮らしのまんなか」「クレア」「LEE」などで執筆。 全国を飛び回り取材を行っている。

外の音、内の香(一田憲子さん公式サイト)

出版

  • 出版社:小学館
  • 発売日:2022/10/20

内容

40~50代は、高齢期まではまだ時間はあるけれど、「もう若くない」「これからどうなるのか」と不安が募る年代。今までは「もっともっと」と上を目指していたけれど、いつかは「老いる」ことを受け止め、徐々に下り坂を経験しなければなりません。この「人生後半」を、どのように受け止め、過ごしたらよいか。 暮らしを見つめる人気ムック「暮らしのおへそ」編集ディレクター・一田憲子さんが、これからの自分らしい「生き方」「暮らし方」を提案します。

下り始めなければならない時がきたら、「『もう私は成長できない……』としょんぼり下るのではなく、上り道では見る余裕がなかった眼下に広がる風景をゆっくり眺めながら、ご機嫌に下りたいなあと思うのです。」(本書より)

「老いる」ことによって体力は衰え、できなくなることは増えていくかもしれないけれど、歳を重ねてきたからこそ、今までとは違った気づき、発見に出会う楽しみもあるー。50代後半となった一田さん自身も迷いながら考え気づいた、これからの暮らし、人間関係、自分の育み方、学び、老いとの向き合い方、装いなどを提案。これからの人生に明かりを灯すエッセイ集です。

人生後半、上手にくだる(Amazon)

1. 新しい価値観を手に入れる

美しく花を咲かせたその後に、いったいどんなお楽しみがつながっているのだろう?枯れて朽ちることでしか味わえない何かとは、いったい何なのだろう?それを知るためには、考え方や感じ方を、新たな世界に合わせて、ひとつ「ずらす」必要があります。今までと同じメモリでは測ることができない世界では、新たな「単位」を知らなくてはいけません。

人生後半、上手にくだる(Amazon)

この本を書かれたときの一田さんは、あと2年で還暦を迎えるというご年齢。

  • とにかくがむしゃらに頑張ることに何の疑問も持たなかった20代、30代。
  • これから進むべき方向が見えなくなり不安を感じ始めた40代。
  • 人生の下り坂を意識し始めた50代。

年齢の変化とともに、人生に対する考えや思いが変わっていくことを、経験として語ってくださっています。

来年には40歳という節目の年に差しかかっているわたしですが、祖父母や両親を見て「老い」を感じることはあっても、自分自身の「人生の下り坂」については真剣に考えたことがなくて。

一田さんがご自身の心や身体と向き合う過程を丁寧に綴られた文章を読み進めていくうちに、「そのうち、自分にもこういうことを感じる瞬間が来るんだろうな」ということがリアルにイメージができたというか、こういう変化が自分の身にも起きるんだなぁという心構えをわずかながら持つことができたんですよね。

将来、自分に起こりうることを事前にイメージしておくことは、少し余裕を持ってその現象を眺めることができることにつながる気がしています。

そういう意味では「更年期」にも興味を持っていて、少し本なども読んでみようかなぁと思っているところ。

「来年には更年期がくる」という年齢ではないし、もしかしたら「大したことなかったわ」と言って通り過ぎていくことかもしれないけれど、いずれ自分にも起こりうると思いながらその分野について学んでおくことは決して損ではないと思うのです。

一田さんがこの本の中で一貫しておっしゃっているのは、できないことが増えたと感じたとき、今まで持っていた価値観をいったん手放し、別の価値観を持ってみようということ。

人生の先輩の経験談を聞かせていただくことは、自分にもこういうことが起きるかもしれないなぁという心の準備をするという点で、とても大切なことではないかなと思ったりします。

2. 第三者の視点を手放し、自分で考える

「やりたいこと」をひとつひとつ自己決定していけば、「できた」「できなかった」という結果を、自分自身の手でコントロールできるようになります。要するに、「自分がいいと思えばいい」という世界をうまく構築すれば、もう悩まなくても、寂しくならなくてもいい、ということです。

人生後半、上手にくだる(Amazon)

今の自分が「第三者の価値観によって作られている」とは思わないし、思いたくもないけれど。

あらゆる分野の多くの人の話を聞き、おそらく他の人以上にご自身とも向き合ってこられた人生の先輩がおっしゃることなので、気づいていないだけで、自分にもこういう部分があるんだろうなぁと、自分に向き合わざるを得ないという気持ちになりました。

若い頃からブレない自分の軸を持つ人に憧れて、「自分の軸ってなんだろう?」と折りに触れて考えてきたつもりではあるけれど、それでもまだまだ「わたし」という人のことが分かっていないと感じる日々。

それは「ブレない軸」というものの存在を大げさに捉えすぎているという面がある気もするし、そこに第三者の視点を知らず知らずのうちに取り込んでしまっているという面もあるかもしれない、と思うように。

直接は存じ上げないけれど、誰がどう見ても「自分の軸」を持って日々の暮らしを大切にしていそうな一田さんにもそういう一面があると書いてくださったことで、改めて自分を見つめ直してみようと思うきっかけもくださったなぁと思っています。

3. 下り坂でしか見えないもの

上り坂では、ただただ空しか見えません。でも、下り始めると、自分がどれぐらいの高さの位置にいて、周りの環境はどうなっていて、下界には何があるのかが目に入ってきます。つまり、自分の人生を初めて俯瞰して眺めることができるってこと。もう急ぐ必要はないし、ゆっくり足元の草花を眺め、鳥の声に耳を傾け、遠くに広がる景色を味わいながら、下りたいなぁと思います。

人生後半、上手にくだる(Amazon)

上り坂と下り坂のたとえは、それぞれの気持ちや見えているものをスッとイメージすることができて、読み終えたあと、一番印象に残ったシーンになりました。

あらゆる面において、「若い頃は上り坂、年齢を重ねるときは下り坂」という表現はとてもしっくりくるもので、人生の坂を下ろうとするときにしか見えないもの、気づかないものってたくさんあるんだろうなぁという気がしています。

上りから下りに変わる踊り場では「まだまだ空を見ていたい」という気持ちになったり、「足元の花を愛でる気持ちにはなれない」「鳥の声も聞こえない」という思いを抱えることもあるかもしれないけれど。

空ばかり見ながら歩く人生ではなく、立ち止まって深呼吸をしたり、足元に咲く花に気づくことができる人生の方が振れ幅があって豊かな人生だなぁとも思います。

もちろん、このような面がある一方、「今そこにあるものを見続けている」だけが楽しいとも限らないんですよね。

本書には「時には刺激もほしい」といったことも書かれています。

わたしに関して言えば、今は第二子妊娠中で、もうすぐ40代という年齢ではあるけれど、まだまだ刺激には事欠かない日々が続きそう。

それでも、順調に進めばいずれひたすら穏やかな日々が訪れるだろうから、そのときには知的好奇心を持って新たなことを学んだり、考えたり、経験しようとする心を持ちたいと感じました。

まとめ

今回は、一田憲子さんの「人生後半、上手にくだる(Amazon)」を読んで感じたことをまとめました。

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ほとんどの人に訪れる人生の下り坂。

「もっともっと」と上を見るばかりでなく、今手にしているものや見える景色を心から楽しみ、慈しみながら、知らないことにも興味を持ちつつワクワクした気持ちを持ちながら日々を楽しめたらいいなぁと思います。

このレビューが、どなたかのご参考になれば嬉しいです^^

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この記事を書いた人

2歳、0歳の女児の母。2022年5月よりフルタイムワーママになりましたが、現在は第二子の育休中。風通しよくスッキリと、好きなものに囲まれて心地よく暮らしたい。

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